1. pficommonについて

1.1. これは何か?

これはPreferred Infrastructure (以下PFI)で開発された C++の汎用ライブラリである。

これには以下のものが含まれる。

  • Boostおよびtr1に含まれる十分有用であると確認された準標準的ライブラリの内、特に利用の推進が望まれるもの。利用することによりC++のコードの質が飛躍的に改善されると思われるもの、の再実装。

  • 利用しやすいネットワークライブラリ

  • 利用しやすいスレッドライブラリ

  • データ構造及びアルゴリズムの実装

  • http、msgpack-rpcなどのネットワークプロトコルのサポート

  • html、json、csvなど、テキストフォーマットのサポート

主として、C++でネットワークサーバを書く際に便利なものが揃っている。

1.2. なぜBoostの再実装が含まれるのか

このライブラリはBoostと共に使われることを想定していない。というのも、ソフトウェアのインストールとメンテナンスを容易にするために、ソフトウェアパッケージにBoostを同梱したくないという動機が先にあるからである。それ故に、Boostに含まれるいくつかのライブラリの再実装が含まれている。

1.3. ライセンス

本ライブラリは New BSD License に基づき頒布される。